(仮訳)中国白瀝島産のシバフタケ節の新種、Marasmius albopurpureus
Wang, C-Q. et al., 2015. Marasmius albopurpureus, a new species of section Globulares from Baili Island, China. Mycological Progress. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1053-z [Accessed June 14, 2015].
【R3-01921】2015/06/15投稿

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3行まとめ

中国珠海市の白瀝島で採集されたホウライタケ属シバフタケ節の種を検討し、Marasmius albopurpureusとして新種記載した。
本種は傘が白色~紫色で小皺状~溝線状、襞が疎で時に分化に乏しく、柄が上部は淡紫色で下部は褐色、担子胞子が長いことなどで特徴づけられた。
本種は同節の近縁種とは、傘や柄の色、襞の発達、担子胞子のサイズ、側シスチジアの形状などで区別された。
中国広東省珠海市香洲区白瀝島

(新種)

Marasmius albopurpureus T.H. Li & C.Q. Wang
語源…白色と紫色の(傘の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Marasmius pseudopurpureostriatus
傘が紫色
担子胞子が類紡錘状~長棍棒形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイに分布する
本種と異なり傘縁部が淡黄色~帯灰黄色
本種と異なり柄の頂部が帯灰赤紫色
本種と異なり柄の上部が紫色を帯びない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度95%)
Marasmius bekolacongoli
本種と異なり中国ではなく熱帯アフリカに広く分布する
本種より傘のサイズがずっと大きい
本種より柄が長い
Marasmius laticlavatus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なり傘の中央部が白色~紫色ではなく褐色
本種と異なり傘縁部が淡い帯灰クリーム色
本種と異なり傘が小皺状~溝線状ではなく扇畳み状
本種と異なり襞が良好に発達する
本種と異なり襞がクリーム色
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Marasmius purpureostriatus(スジオチバタケ)
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種より傘の紫色が濃い
本種と異なり傘が円錐形
本種と異なり襞の発達が完全
本種より担子胞子の幅が広い
Marasmius sparsifolius
中国に分布する
襞が疎
本種と異なり傘が白色~紫色ではなく帯橙白色~橙色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と担子胞子の形状が異なる
本種と異なり側シスチジアがSiccus
本種と異なり箒状細胞を有する